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2005/3/19(土)〜2005/4/17(日)
新 良太 展「過渡現象 - transient -」


新良太は、土木構造物や建築を捉えた作品に定評がある写真家だ。重々しくアナログ感たっぷりの作風は、ふわっとしたハヤリの写真に飽きてきたところに新鮮に映る。それはおそらく、カフェメシの後に板前和食を容れるような新鮮さであり、デザイン携帯に対する黒電話のアナログ感である。

新の写真に映るモノは、人工物であろうが生命体であろうが、全てが等価に"風景"として納まっている。しかし、海も山も、動物も土木構造物も、新のフィルターを通じると、量感を持った存在に変換され、対象物自身が持つ物語にまで想像をかきたてられてしまう。たとえば、土木構造物であれば、建設にたずさわった人間やコンクリートの組成、海の風景では、子供の家族構成や海水の塩加減まで。波のしぶきひとつを見ても、たまたま映ってしまった"風景"のくせにゴリッとした存在感を放っていて、簡単には消化させてもらえないのだ。
 
新が写真表現を開始したのは建築学科の大学院生時代だという。しかし遅いスタートにしては、順調にキャリアを重ねているようにみえる。建築写真家の元で約3年間の修業を積み、2000年の独立後すぐに『SD』誌の表紙を手がけ、2003年には『Not Found』という立派な写真集も出版した。しかし、彼の経歴には、ひとつ決定的に足りないものがあった。「個展」である。それは多くの作家が大した苦もなく手に入れているキャリアのはずなのだが、彼はこれまで何故か機会に恵まれず、今回がなんと初個展となる。対象物の変貌を捉えたシリーズ写真を中心に、4年半の間に撮りためた作品群で、スフェラ・エキシビションの27坪が埋め尽くされるはずだ。

◆新 良太 Atarashi Ryouta
1973年東京生まれ。大学で建築を専攻し、卒業後写真を志す。 現在、建築写真をはじめ雑誌、CDジャケット等の撮影を手がける。 地下構造物を撮りまとめた写真集『Not Found』を2003年エクスナレッジ社より刊行。

10+1 website 写真構成

□展覧会概要
名 称 新 良太 展「過渡現象 - transient - 」
カ ナ アタラシリョウタテン「カトゲンショウ −トランシェント−」
会 場 Sfera Exhibition (スフェラ・エキシビション)
協 力 株式会社ラボ東京 サイデラ・レコード ECLIPSE by FUJITSU TEN
会 期 2005年3月19日(土)〜2005年4月17日(日)
入場料 無料
主 催 Sfera Exhibition (スフェラ・エキシビション)


プレスリリース(99KB)