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2005/8/27(土)〜2005/9/25(日)
平野太呂 写真展「POOL」


90年代からスケートボードをはじめとするストリ−トカルチャーを撮影してきた平野太呂が、昨年から取り組んでいるのが、水のないプールの風景写真である。一見、彼がこれまで関わってきた環境とは異質のテーマであるかのように思える一連の作品だが、平野が「自分にとってすごく納得のいく風景」と言っているように、実は根底にスケートボードのカルチャ−がどっしりと流れているようだ。 70年代にカリフォルニアのスケーター達が空のプ−ルの中でスケートすることを発見して以来、脈々とその伝統は今日まで受け継がれているのである。とはいえ、今回の写真の中にスケートボードを実際にやっている写真は一枚もない。写っているは静かな佇まいの風景のみである。そして、壮大なアメリカでもなく、元気なアメリカでもなく、正義をふりかざすアメリカの様にも写っていない。そこは誰かの裏庭であり、売春婦が集まるモーテルであり、丘の上の豪邸跡である。誇張も歪曲もないそのままのカリフォルニアの現実が写っている。そういった意味で今回の写真には押し付けがない。被写体にそっと語らせる。そんなスタイルの写真家であるが、もちろん彼自身の思いもたっぷり入っているようだ。
 

「物心ついた頃から親しんできたのはスケートボード文化なので、僕自身からはその価値観を追い出せないんです。その価値観を根っことしているんだけど、表現する着地点は違うフィールド、ということをやってみたかったんです。そんな時にプール・スケーティングを知って、空のプールのなんとも言えない、美しいけど悲しい、そんな雰囲気を目の前にして、これは撮りたいと思いました。」
シンプルな構図と色彩でまとめられた一連のオリジナルプリントは、平野の価値観を共有する者も、しない者も関係なく観賞できる作品になっている。

◆平野 太呂 Taro Hirano
1973年東京生まれ。武蔵野美術大学で写真を学ぶ。講談社で3年間のアシスタント時代を経て独立。以後2000年よりフリーランス。スケートボード専門誌「SB」起ちあげに関わり、フォトエディターを務める。近年は「SB」にて専門的なスケート写真を、マガジンハウス「relax」にてスケートボードのカルチャーについての記事を提供している。その他にCDジャケット、ファッション誌、カルチャー誌で活躍中。全米各地で開催された“BEAUTIFUL LOSERS”展にマーク・ゴンザレスと共同で制作したジンを出品。プライベートや取材などで広がった国内外の交友関係を生かし、さまざまなアート活動をしている人達の発表の場になればと2004年に“NO.12 GALLERY”を起ちあげる。

「THE PORTRAIT SHOW」グループ展 New Image Art, Los Angeles 2001
「都市の使い方」個展 Asanoha, Tokyo 2002
「ABANDONED POOLS」個展 NO.12 GALLERY, Tokyo 2004
「ARI MARCOPOULOS」個展ディレクション NO.12 GALLERY, Tokyo 2004
「A TO Z + 3」グループ展 NO.12 GALLERY, Tokyo 2004
「POOL」個展 BAGGAGEHANDLERS UNION, Tokyo 2005


□展覧会概要
名 称 平野太呂 写真展「POOL」
カ ナ ヒラノタロ シャシンテン「プール」
会 場 Sfera Exhibition (スフェラ・エキシビション)
会 期 2005年8月27日(土)〜2005年9月25日(日)
入場料 無料
協 力 BAGGAGEHANDLERS UNION (バゲージハンドラーズ ユニオン)
主 催 Sfera Exhibition (スフェラ・エキシビション)