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2004/4/3(土)〜5/30(日)
Installation Kyoto, 2004
by Fransje Killaars
フランシェ・キラーズ展:インスタレーション・キョウト、2004
オランダ人アーティスト、フランシェ・キラーズによる初の日本展。
テキスタイルを使った「絵画」ともいうべく色彩あふれるインスタレーションは、オランダでもヨー・クーネンら建築家とのコラボレーションによって高い評価を受けている。
カーペットやベッドカバーといった日常的なオブジェに投影された彼女の世界は、観る者がここに介入することによってまた新しいアートの可能性を提示するであろう。
協力:オランダ大使館、モンドリアン財団(予定)
[会期・会場]
2004年4月3日(土)-5月30日(日)
*オープニング 4月3日(土)6:00pmより
SferaExhibition
入場無料
フランシェ・キラーズの作品について
アート作品としてインテリア(もしくはそのようなもの)が再現されるインスタレーションは、60年代後半のクラース・オルデンバーグなどの作品から見られはじめ、90年代にはインテリアそのものがモチーフとなった作品が国際的なアートイベントに台頭しはじめたと共に、デザインとの境目について問われるようになった。この数年においては、家具やテキスタイルのデザイナーがアーティストとして出品をする展覧会も多く見られるようになった。このような昨今の動向において、デザインかアートかということを問うことにはあまり意味がなく、むしろ作品の制作過程と質、そこに込められた作者の趣旨に芸術性を見いだせるものがあるかどうかを見極めることが肝要だと思われる。
フランシェ・キラーズ(1959年オランダ生)は、もともとアリギエロ・ボエッティらを初めとする「アルテ・ポーヴェラ」や、イヴ・クラインなどに影響を受け、コンセプチュアルなアプローチによる絵を描いていた。1984年より、彼女の作品を知るアムステルダムの美術館学芸員の勧めによりソル・ルウィットとのアシスタントを務めたことは、彼女をさらにアーティストとして成長させることになる。
その後1991年より数回にわたってインドに滞在した経験は、日常生活からアイディアを得た表現方法へと結びつき、1995年のインスタレーション作品[マーストリヒト]となった。これは、様々な色のスリッパを履き、糸を使った簾をくぐって、カーペットやベッドカバーのインスタレーションの中に入るという作品である。キラーズはこの日常にあるテキスタイルを使ったインスタレーション表現の中に、これまでの紙やキャンバスでの絵画表現との共通性を確信したのである。それは同時に、テキスタイルがあればそこに触れようとする人間の反射的ともいえる行為と、その行為に感じられるエロティシズムへの関心から生まれた表現でもあった。
そうしてカーテンやカーペット、ベッッドカバーは、いわば立体化したタブローとなったのである。
そのような作品を次々と発表してきた彼女にとって、展示作業という行為はすでに「展覧会」の一部であるという。つまり彼女の作品の展示とは、あらかじめ図面が引かれた上に展示物が設置されるのではなく、いわば即興的にタブローを空間にしていく作品制作過程のパフォーマンスなのである。
こうして構成された展示物は、さらに私たち見る者を作品に取り込むことで完結する。人々はそのタブローの中で、休息し、瞑想し、無精をきめこむこともできるのだ。
色彩は光である。ということは、この長い絵画の歴史においても飽きることなくいわれつづけてきた事であるが、彼女の色彩感覚は極めて主観的であるゆえに平面を飛び出してしまったかのようだ。主観的な色彩感覚とここで言っているのは、たとえば「りんごは赤」とか「バナナは黄色」ということではなく、「日本は濃い青の混じった緑色(の国)」だとか「あなたは鮮烈な赤(い人)」とか言うことである。色と色のコントラストや調和への関心というよりも、色が持つ意味と構成のバリエーションへの関心である。彼女が言及する色とは、形態を越えた次元で感覚的に選ばれもしくは作り出されるのである。
こういった彼女の関心が表現されるにあたって、テキスタイルを使うことになったことは、もはやいうまでもなく自然の成り行きだったといえるだろう。キラーズはテキスタイルを使った「画家」なのである。
彼女の作品はまたこの数年、世界的にも注目されているオランダの建築家らの関心を集めており、建築物の構想の段階からその作品が「コラボレーション」という形で介入するプロジェクトを実現させている。オランダの文化庁エントランス、国営放送局レセプション、首相官邸「カッツハイス」のリノベーションなど、彼女の作品をパーマネントに設置することを前提とした建築物が2002年には完成している。
これらの建築物でのインスタレーションは、通常の観客体験型の展示とは違い、あくまで絵画もしくは掛け軸のような一種の「しつらえ」としての役割をもって建築物の中に収まっている。それはキラーズが本展制作の為に初めて来京した際、最も関心を寄せた「京唐紙」の歴史に自ずと重なるであろう。
京都での展覧会は、キラーズのアジアでの初の展覧会となる。キラーズのたっての希望により最も光が美しく、桜が咲き誇り、若芽が吹く春の開催となった。本展では、これまでの彼女の作品の集大成ともいえるカーペットとベッドカバーによるインスタレーションを予定している。時に目をくらませるような強烈な色に囲まれた観客は、その残像を見ることによって色彩が光であるという事実を知り、忘れることができない一枚の絵との出会いに等しい経験をすることだろう。
制作コンセプトより(抜粋)
建築は私の作品制作において、つねに重要なインスピレーション源となっています。私の作品は、主にサイトスペシフィックなインスタレーションから成り、テキスタイルを媒体にしたものです。
もともと画家である私にとっては、「空間」と密接な関わりをもつ「色」を作り出すことがとても重要です。つまり、テキスタイルや絵の具を使った私独特のやり方で、「空間」というものを際だたせることを試みています。このように、自らのロジックをもとに色を並べたり重ねたりしていくことで、空間の新しい姿が引き出されていきます。私にとって作品の完成とは、こういった空間における色のアレンジをとおして、言葉では言い表せないような光を得ることにあります。
媒体としてテキスタイルを選んだのは、人々が日常生活において、欠かすことなく触れ合うものだからです。
FRANSJE KILLAARS
1959 Maastricht, The Netherlands
lives and works in Amsterdam, The Netherlands
Education
1979-1984 Rijksacademie voor Beeldende Kunsten, Amsterdam
from 1984 working as assistant for Sol LeWitt
1997-1998 Teacher post graduate painting classes, Groningen
Awards
1988 Prijs Amsterdams Fonds voor de Kunsten
1994 Touche Prijs, Kunststichting Touche Nederland
1995 Best verzorgde boeken, Amsterdam, Nederland
1996 Best verzorgde boeken, Amsterdam, Nederland
1997 Best verzorgde boeken, Amsterdam, Nederland
One-man exhibitions (a selection)
1989 Galerie De Gang, Beuningen
1991 Galerie Zonder Titel, Amsterdam
1992 Benno Premsela / Friso Broeksma, Amsterdam
1993 Galerie de Expeditie, Amsterdam
1994 Galerie de Expeditie, Amsterdam
1995 All about it, Centraal Museum, Utrecht
Een lichte ruimte, een donkere ruimte, Galerie Ardi Poels, Maastricht
ARS USU, Den Haag
1996 Untouchables, Galerie de Expeditie, Amsterdam
Forderprogramm, Galerie de Expeditie, Art Cologne '96 (D)
1997 Wish, Stedelijk Museum, Schiedam
Galerie des Archives, Parijs (F)
Non Stop, Galerie de Expeditie, Amsterdam
1998 De Vleeshal, Middelburg (with Atelier van Lieshout)
1998/99 Handgeweven, Het Torentje, Almelo
1999 Galerie Ron Mandos, Rotterdam
Fri-Art, Centre d'Art Contemporain, Fribourg (CH)
Monochroom, Galerie Francesca Pia, Bern (CH)
2000 Etalagepresentatie (window presentation), Frozen Fountain, Amsterdam
Fullcolor, Badischer Kunstverein, Karlsruhe (D)
Bedspreien en rookgordijn, Galerie de Expeditie, Amsterdam
2001 Installatie Huize van Sint Fiet, Maastricht
2002 Arrangement, Galerie de Expeditie, Amsterdam
Stoffen, stalen, sits. Een keuze uit de textiel collectie door Fransje Killaars,
Museum De Lakenhal, Leiden
Commissions
1993 Dordrecht, C.B.K., wallpainting entrancehall, kindergarten
1995 Acquisitions Courthouse Roermond
1997 Nursing home Elburg/Prakrijk Bureau Amsterdam
1998 Acquisitions Courthouse The Hague
1999 Ceramic Benches, Apeldoorn
2000 Fullcolor: a trail of color, Fonds BKVB, Amsterdam
2001 Kindergarten De Bromtol, Amsterdam
Amsterdams Fonds voor de Kunst
Huize Bentveld, color scheme and installation in master bedroom
2002 18 banners in two series, Art project Getsewoud, Municipality of Haarlemmermeer
(NL)
Colorproject wallpainting, Belastingdienst Rijksgebouwendienst VROM, Overvecht
2002/03 NPS-VARA building, Hilversum, colorscheme and installation for entrance
OC&W, Rijks Gebouwen Dienst, De Hoftoren
Catshuis, Rijks Gebouwen Dienst, De Herenkamer
Artistbooks
Fransje Killaars. Printed in Madras, 1994
Technicolor, Gemeentewerken Rotterdam, 1996
Artistspages in catalogue De Negen van Touche, Centraal Museum, 1996
Fullcolor, 1997
Fransje Killaars, (1e druk 1997, 2e druk 1999), galerie de Expeditie, Amsterdam
Fransje Killaars, 2001, Badischer Kunstverein, Karlsruhe (D), 2000
Collections
Stedelijk Museum, Amsterdam
Bonnefantenmuseum, Maastricht
Centraal Museum, Utrecht
Stadsgalerij, Heerlen
Museum Bommel-Van Dam, Venlo
Ziekenhuiscollectie, Maastricht
De Vleeshal, Middelburg
Stedelijk Museum Schiedam
Private collections
www.fransjekillaars.com
galerie@de-expeditie.com
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